中国・上海で、AI(人工知能)に関する技術を集めた展示会が開幕した。政府がAI技術の成長を促す中、開発競争が熱を帯びている。中国・上海で、きのうから4日間にわたり開催される「世界人工知能大会」は、国内外から500社以上が最先端のAIに関する技術を出展している。中国の検索大手「百度」は、簡単な指示を入力すると10秒ほどで精細な画像が書き上がる生成AIを展示した。一方、生成された文章や画像などが政権批判など国家の脅威につながらないよう、規制を設けた上で開発が進められていて、“中国で最も有名なリーダー”と入力したところ、どうやら敏感なキーワードにひっかかっているということで、映像化できないという。また、AIを搭載し、安定した二足歩行や障害物を避けながら進むことができるロボットなども展示されている。中国は、AIを「科学技術革命をリードする基礎的で戦略的な技術」と位置づけ、国際的なルール作りの主導権を狙うなど競争力強化を図っている。