長野・上田市のワイナリー・メルシャンでは毎年9月から11月にかけてワインを仕込んでいる。この日は赤ワイン用のメルロ種を手作業で収穫した。上田市にワイナリーを作るプロジェクトが立ち上がったのは2000年。水はけや日照条件が良いこの場所はうってつけだった。3年かけて土壌を作り4000本のメルロの苗木を植えた。着工から15年かけて開業した。初代ワイナリー長に抜擢された小林さんは醸造の専門家ではなく、グループ内の研究所で微生物と発酵を研究してきた科学者。ワインの香りの研究をするためフランスの大学に行った時醸造学者の富永博士に出会った。富永博士からのワイン造りは科学とポエムの融合だよ」という言葉を今もワイン造りの肝として持っているという。