日本の安全保障政策が大きな分岐点を迎えている。政府は南西諸島に次々と基地を建設し防衛体制の強化を図っている。一方、南シナ海では海洋進出を加速させる中国とフィリピンが激しく対立。激変する安全保障最前線を取材。憲法記念日に行われた「憲法改正に反対する集会」には、3万人以上の市民が集まった。この日は、憲法改正を目指す団体の集会も都内の別の場所で開催された。登壇した沖縄県与那国町・糸数健一町長は「国家存亡の危機に瀕しては、超法規的措置を取ってでも、国家の命運をかけ全国民がいつでも日本国の平和を脅かす国家に対しては、一戦を交える覚悟が問われているのではないか」と述べた。与那国島は、自衛隊のミサイル部隊の配備が計画されるなど対中国安全保障の最前線と位置づけられている。