4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年比2.2%上昇。32か月連続の上昇だが、伸び率は、やや鈍化している。物価上昇が当たり前になる中、スーパー側も対策を求められている。ただ、実際の小売りの現場では変動の激しい生鮮食品も販売されている。価格が変動する中、価格を変えづらい100円ショップ。川崎市中原区で90年近く小売店を営む越後屋。デフレが続いていた25年ほど前から街の100円ショップに業態を変え、営業している。しかし、物価が上がり始めた今店を維持するのが大変だという。原材料費の高騰で100円で作ることができなくなり入荷ができない商品が出てきている。一方、100円ショップ市場は消費者の節約志向をとらえ、1兆円を突破。帝国データバンクによると、大手100円ショップチェーンは300円から500円の付加価値を高めた商品ラインナップも拡充し利益確保の動きも進めているという。4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年比2.2%上昇。せんべい↑19.9%、レトルトカレー↑15.1%、うるち米↑9.1%、宿泊料↑18.8%、ドッグフード↑9.7%。6月には電気料金やガス料金の価格を抑える政府の補助金が廃止されることから今後もさらに値上げは続くと予想されている。