台湾では昨日、総統選挙が行われ中国と距離を置く与党・民進党の頼清徳氏が選ばれた。昨夜開かれた総理集会では蔡英文総統と共に壇上に上がり「台湾が民主主義を堅持することを示すことができた。この声を中国政府も理解してくれることを望む。台湾と中国の福祉を増進し平和と共栄という目標を叶える。しかし中国の威嚇などからは台湾を守る決心も有る。」などと話した。野党・国民党、第3勢力との三つ巴となった今回の選挙戦。頼清徳氏は元内科医で台南市長を経て現在の蔡英文政権で副総統を務めている。今回の選挙では蔡英文政権の継承を訴えていた。一方で中国は新年のスピーチで改めて台湾統一に意欲を示した。中国は台湾に対し軍事的圧力を強めていて、去年は1700回以上軍用機が台湾の防空識別圏に進入した。台湾では男性に義務づけられている4か月の兵役が今年から1年に延長された。
中国の脅威について法政大学・福田教授は「圧力が常態化しており、そればかり議論してもどうだろうという雰囲気が生まれている。」などと指摘。有権者の関心は住宅価格の高騰など経済面などに集中しており、教授は「対中関係に対する台湾の民意で一番厚いのは現状維持。それよりも身近な問題が重要な問題だった。」などと指摘している。今回の結果を受け中国政府は「祖国が最終的に統一されるという大勢を阻むことはできない。」などとの声明を発表している。
中国の脅威について法政大学・福田教授は「圧力が常態化しており、そればかり議論してもどうだろうという雰囲気が生まれている。」などと指摘。有権者の関心は住宅価格の高騰など経済面などに集中しており、教授は「対中関係に対する台湾の民意で一番厚いのは現状維持。それよりも身近な問題が重要な問題だった。」などと指摘している。今回の結果を受け中国政府は「祖国が最終的に統一されるという大勢を阻むことはできない。」などとの声明を発表している。