F15戦闘機の元パイロットの元航空総隊司令官・武藤茂樹氏は冷戦時代、旧ソビエト連邦の戦闘機に対し、日々スクランブル発進で対応していた。緊迫感があった当時でも起きることがなかったレーダー照射が現実に起きてしまったことについて、「戦闘機同士が接近せざるを得ないような状況になることだけでも緊迫感はあるが、さらにレーダーを断続的に照射される、頻度の高いレーダー照射を受けること自体はパイロットの緊迫度をさらに上げる状況になる」と話した。緊迫する状況でありながら航空自衛隊のパイロットは冷静さを保っているという。武藤氏は「我々は緊迫度を上げない、危険度を上げないような対応をしている。いかに安全を確保しながら任務を遂行するかということを考えながらやっていると思う」と話した。レーダー照射を行った中国の思惑については「中国人民解放軍とはいえ指揮系統による指揮命令を完全に無視したような行為はあまり考えられない。一定の意思のもとに行われているということはあり得る」と話した。偶発的な軍事衝突の懸念が高まる中、回避するために重要な意味を持つのが緊急時に使う専用回線「ホットライン」だ。今回のレーダー照射をめぐり日中間のホットラインは機能したのか。
