最優遇貸し出し金利が引き下げられた。これにより企業や個人の融資コストも低下。20日、中国人民銀行はLPRの1年物と5年物の金利を0.1%引き下げ、1年物は3%、5年物は3.5%とした。去年10月以降初の引き下げ。市場は引き下げを予測。今月8日には7日物の短期金利が1.4%となったことからLPRも引き下げられるとみられていた。貸出金利の参考となるLPRは企業と個人の融資コストに影響がある。住宅ローンの金利が下がった結果、100万元を固定金利で30年間借り入れる場合、毎月返済する利息は54元減り、利息の総額が約2万元も少なくなる。市内中心部にある仲介業者は過去2週間に受け付けた内見依頼件数が同時期に比べ20%増えた。照明器具製造業者は原材料の仕入れが拡大し銀行からの融資が必要。人民銀行の発表を聞いた経営者はタイミングを見計らい優遇を受けた。今後、さらなる引き下げがあるのか、専門家は為替レートが決定的な要素であり、年内に再び引き下げる可能性があると指摘した。見積もりの引き下げは難しいと思う専門家もいる。