中国国家統計局による先月の中国の消費者物価指数は去年同月比で0.1%の下落となった。消費者物価指数がマイナスとなるのは4か月連続で生鮮野菜の価格が下がったほか節約志向で自動車も値下がりした。また住宅の販売不振で家具や家電製品の価格も下落していてデフレへの懸念が続いている。中国は先月アメリカとの間で互いに課している追加関税を引き下げ協議を進めることで合意したが内容しだいで貿易摩擦が再び激化するおそれもあり先行きへの不透明感が根強く残っている。中央銀行は先月景気の下支えのための利下げなどの追加の金融緩和に踏み切ったほか、政府の内需拡大に重点を置く方針を示していて今後効果的な対策を打ち出せるかが焦点。