日本の周辺の海で中国の圧力が強くなっている。「台湾有事」について米軍司令官は「中国軍が2027年までに台湾に侵攻する準備を整える」と述べている。2027年は中国・習近平国家主席が中国共産党総書記の4期目を目指す年であり、台湾統一というレガシーを軍事力を使ってでも実現したいと考えるかもしれないとみられている。中国海警局の船と軍艦のおよそ90隻が先月も台湾周辺で活動していた。中国が海路を封鎖したら日本への原油タンカーは大きく迂回することになり、輸送コストの上昇が見込まれる。日本エネルギー経済研究所・久谷一朗研究理事は「(中国が“台湾封鎖”の場合)影響が考えられるのはガソリン価格と灯油。(米中が全面的に衝突した場合)おそらくエネルギーだけではなく全ての貿易財について輸送が制限される。食べる物にも困るという事態ももしかするとあるかもしれない」などコメント。