若者の失業率が高い原因は中国経済の悪化に主な要因がある。バブル経済を防ぐための引き締め策などで、中国は不動産不況に陥って今も続いている。それによって消費が低迷して企業が採用活動を抑える。さらに若者に人気のIT企業も力を持つことへの警戒心から、政府が規制を強め、採用を抑えているため失業率の高止まりが続いている。安定を求めて公務員を目指す若者も増えている。それが体制内に入ると中国では言われている。中央や地方政府の公務員になることや国有企業に就職すること、いわば中国共産党の統治システムの歯車の1つになるという選択をすることを言う。中国政府が公表している国家公務員試験の志願者数は341万人で、コロナ前に比べ約2.5倍に増えている。共産党の去年末時点の党員数は党の創立以来、初めて1億人を突破。去年末の時点で入党申請者が2142万人。それに対して去年の入党者数の10倍にのぼり狭き問となっている。今の若者の就職事情を見てみると、中国経済を映し出す鏡ということができる。
