中国の今月の製造業の景況感を示す指数は企業の生産が増えたことなどから景気判断の節目となる50を半年ぶりに上回った。中国の国家統計局が製造業3200社を対象に調査した今月の製造業PMI(購買担当者景況感指数)は50.8となった。前の月から1.7ポイント改善して、景気のよしあしを判断する節目となる50を去年9月以来半年ぶりに上回った。これは輸出の伸びなどで生産が増えたことが主な要因で内需拡大に向けて中国政府が打ち出した家電製品や自動車などの買い替えを促す対策への期待感も景況感の改善につながったものと見られる。企業の規模別では大企業が51.1、中規模な企業は50.6などとなっていて、大企業だけでなく中小企業も節目の50を上回った。中国では不動産市場の低迷の長期化で景気の先行きに不透明感が広がっていて企業の景況感の改善が今後も続くかどうか注目される。北京の映像。