きょうのニュースは「ネパール混乱“SNS禁止”で若者暴徒化」。8日、ネパールでSNSの使用を禁止した政府への抗議デモが発生した。参加者の多くは「Z世代」で、学生ら19人が死亡した。きのう、ネパール政府は「SNS禁止令」を解除したがデモは収束せず、オリ首相ら閣僚の自宅が放火される事態にまで発展した。デモは首都カトマンズで1万人以上が参加(毎日新聞)。オリ首相はデモを受け辞任を表明した。ネパール政府はインターネット上の誹謗中傷やサイバー犯罪を規制することを目的として4日に26のSNSのアクセスを遮断した。若者には政治家の汚職への不満もあり一気に爆発する結果となった。現地メディアによるとネパール人にとってSNSは生命線だという。ネパールのインフラ状況を紹介。移動電話の加入数は人口2969万人に対し3900万件と大きく上回っている(2022年度)。京都大学大学院・藤倉教授によると、ネパールは国土の8割が山岳地帯なため、電話線のいる固定電話の普及が難しかった。携帯電話は基地局があれば山岳地帯もカバーできるため2010年代以降に急速に普及した。さらに海外で出稼ぎに行く労働者と連絡を取る手段となっている。ネパールの海外出稼ぎ労働者数は695万人で、出稼ぎ労働者からの送金に依存している。ネパールからの出稼ぎ労働者が多い国(在ネパール日本国大使館)を一覧で紹介。
