野球界の発展に大きな功績を残した人をたたえる野球殿堂。日米の球界で数々の偉業を成し遂げたイチロー氏などのレジェンドが新たに加わった。イチロー氏は、オリックスでプロ野球史上初のシーズン200本安打を達成し、この年から7年連続で首位打者。大リーグでもデビューした2001年に新人王とMVPを同時に受賞。2004年には今も破られていない262本のシーズン最多安打記録を打ち立てるなど、日米通算4367安打を積み重ねた。スピーチでは、あすで阪神淡路大震災から30年になるのを前に、オリックス時代に過ごした神戸の街への思いを「自分なりに進んでいく姿が誰かのきっかけになったり、支えになったり、そんなふうになれたらいい」と語った。岩瀬仁紀氏と掛布雅之氏も新たに殿堂入りした。岩瀬さんはリリーフとして中日一筋20年。数々のタイトルを獲得し、通算1002試合登板と通算407セーブは、今もなおプロ野球記録。岩瀬氏は「この報告で恩返しとさせてもらいたい」と語った。エキスパート表彰で選ばれたミスタータイガース・掛布氏は、阪神一筋でプレーしホームラン王を3回獲得するなど、長く阪神の4番として活躍。掛布氏は「プロ野球界すべて、阪神、阪神ファンに感謝している」と述べて、田淵幸一について言及した。イチロー氏は来週発表される米国の野球殿堂入りも確実視されていて、選ばれれば日本選手としては初めての快挙となる。
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