京都大学病院は全身の臓器に異常を伴う重い疾患の10歳未満の男の子に、両親と祖父から肺と肝臓の一部を同時に生体移植する手術を去年11月に実施したと発表した。海外では脳死した人からの肺と肝臓の同時移植はあるが、生体同時移植は世界初のこと。男の子は手術から約4か月後の今月1日に元気に退院したという。吉永さんは「日本の場合は脳死による臓器の提供が世界的に見てもかなり少ない。生体間は健康な人が提供することによる感染リスクなどがあるので、これがリスクと倫理的な問題でなかなか進まない。それと脳死に対する理解を高めるという2つの課題に取り組んでいく必要があると感じた」とコメントした。