京都市の尾㘴奈保子さん(74)はぜんそくが重症化して3年間ほとんど外出できなかった。尾㘴さんを救ったのが最新の生物学的製剤。重症で吸入薬だけでは症状が抑えきれない人にも劇的な効果を発揮する可能性があり、重症患者でもおよそ3割が臨床的寛解を達成できたというデータもあるが、軽・中等症患者の場合、ほとんどは吸入薬で症状はゼロにできるという。尾㘴さんは「最後まで諦めないで下さい」と語った。喘息は症状ゼロが目指せる病気だが、吸入の方法が大切なので医師の指導が必要。吸入薬には多くの種類があり、操作が難しい・効果が薄い場合は医師に相談を。生物学的製剤は重症向けの薬で高額だが、保険適用により月数万円で利用できる。長引くせきにはぜんそく以外の病が潜む場合もあるため、早めに呼吸器内科を受診するのがおすすめ。
