「夏越の祓」では食べ物でも暑気払いをしている。「Core Kyoto」2019年を紹介。かつて京都では暑さは人の命を奪うほど恐ろしい魔物だったという。夏が来ると茅の輪をくぐり、氷に見立てた和菓子の水無月を食すことで無病息災を願った。旧暦6月を意味する名が付いたお菓子。水無月を茅の輪くぐりの日に食べるのが京の人々の習慣。平安時代、貴族たちの間では氷室で作った氷を口にすると夏を無事に過ごすことができると信じられていた。しかし、庶民にとって氷は簡単に手に入るものではなかった。そのため小麦粉や米粉などと水・砂糖で作った白いういろうの菓子を氷に見立てて食べることで無病息災を願った。豆は魔を滅するということで暑気払いと邪気払いの両方の意味があるお菓子。