人事院の調査で2022年度に60歳で定年退職した国家公務員のうちの18.2%が「常に赤字で生活が苦しい」と答えた。「時々赤字」と合わせると4割以上となっている。国家公務員を多く輩出している東京大学ではきょう入学式が行われたが、東大生はこの結果をどう受け止めているのか聞いた。「公務員として安定しているという理由で仕事を選ぶのが厳しくなってきている」「国家公務員になって内部から変えていくしかない」等の声が聞かれた。国家公務員の退職金の平均額は約2112万円。大企業の退職金と比べても遜色がないが、赤字が出たら退職金や貯金を取り崩して補っているという。そして調査では「定年退職前に知っておきたかった」と答えた人が資産運用44.6%、年金・保険51.6%となった。中村さんは「安泰だと言われている国家公務員が定年後は非常に厳しいということだが我々庶民からしたらもっと苦しいと言えると思う。国をあげて年金のシステムとか社会保障の問題を今一度改めてる必要があるんじゃないか」等とコメント。