SNSで語尾に「。」をつける行為を「マルハラスメント」=「マルハラ」と呼ばれている。たったひとつの句点をめぐり、なぜ受け止め方に世代のギャップが生まれるのか。心理学の専門家は「心理的には特に若い人がLINEみたいなコミュニケーションアプリを使うときは生のコミュニケーションにより近い感覚。句読点が入ることで連続性みたいなものが絶たれて関係が切られるような感じがしたり、次になにか言えなくなるような感じがしたり。厳しいことを言われている感覚にとらわれるのでは。」と話す。他にも中高年の世代が絵文字やカタカナを多用した長めの文章は若者たちに「おじさん・おばさん構文」と呼ばれている。そして世代間のコミュニケーションをめぐり、最近新たに生まれた言葉が放送作家の鈴木おさむさんが名付けた「ソフト老害」。そもそも「老害」とは硬直した考え方の高齢者が影響力を持ち続け、組織の活力が失われること。これに対し「ソフト老害」は高齢者ではない世代が年上や年下とのバランスを取ろうとして若手を妨害することをいう。鈴木さんは40代のころ、プロデューサーとのバランスを取ろうと意見を出したところ、若手スタッフの考えを妨害してしまったという。