今回は「能登半島地震 どうする?不眠」。不眠とは寝付けない。何度も目が覚める、熟睡感が得られないということ。災害直後は9割に不眠の症状がみられたというデータがある。能登半島地震では地震被害のショック、今後への不安、劣悪な睡眠環境などが不眠を引き起こしている。不眠対策を秋田大学大学院・三島和夫教授に聞いた。「眠れるときに眠る」夜でなくてもよい、呼吸を整え静かに横になるだけでもいい。東日本大震災では夜間リビングスペースが作られ効果的だった。不眠は2~3週間なら心配しすぎなくていいという。睡眠薬の注意は、自分の判断で増やさないようにする、副作用が強くなるおそれがある。薬を急にやめない、禁断症状の可能性がある。残りの数を確認し長もちするように徐々に減らすようにする。飲酒は睡眠薬代わりにはならない。高齢者のせん妄には周りの人は注意する。強いストレス・環境の変化がきっかけで突然現れることがある。強い不眠で夜のはいかい、興奮して大声を出す、虫などの幻覚を見るなどの症状がある。睡眠薬で悪化するおそれがある。昼間に熟睡しないよう昼夜逆転を防ぎ、医師・看護師に知らせるという対応をとる。不眠が続くと血圧が上がり、脳出血などのリスクがある。免疫力が下がり感染症のリスクがある。不眠が1か月以上つづくと治りにくくなるのでかかりつけ医に相談した方がよい。