今日の特集テーマは「災害時の睡眠」についてである。能登半島地震の時点で1万3000人以上が避難所生活を余儀なくされている。過酷な状況の中で体調を崩す原因の1つとされているのが「睡眠不足」である。被災地で睡眠を取るためには何が必要なのか。今後に役立つ情報をお伝えする。東京医科大学の上村医師は能登半島地震発生時、DMATの一員として町野町の避難所で活動していた。上村医師は「中学校の体育館に200名が入っていて、間仕切りが無かった」などと話した。震度7の地震で家が多数倒壊、多くの人が避難所生活を送っていた。そうした中、上村医師は被災者の睡眠状態に問題を感じたという。上村医師は「睡眠環境が家の時と明らかに違う。床の上に布団を敷いて外よりはマシと言う程度で余震があって目が覚めてしまう」などと話した。上村医師が出会った被災者たちは相次ぐ揺れや今後の不安などで十分な睡眠が取れている状態では無かったという。
特に目立った訴えは「寝つけない」や「何度も目が覚める」などで体調を崩す人もいたとのこと。災害時の睡眠不足は健康への影響に繋がるという。秋田大学大学院教授で日本睡眠学会の理事でもある三島教授は東日本大震災などを調査し災害と睡眠の問題を研究している。三島教授は「睡眠状態が悪くなった時は日中の眠気などが出てきて、これが10日続くと血圧の上昇など体の影響が出始め、長引く場合は鬱関連の問題が出てくる」などと話した。他にも睡眠不足が続くと免疫力が下がり感染症のリスクがあがる他、脳出血のリスクもあがるとのことで、最悪の場合災害関連死に繋がるという。三島教授は「開き直りが大事。被災直後の睡眠は体の正常な反応であるので寝ようと意識しないのが不眠の対処法になる」などと話した。具体例として三島教授は「昼間に仮眠を多めに取ったり、ベッド以外で時間を過ごすこと」などと話した。眠れない時は明かりのある共用スペースで過ごしたり昼寝を積極的にした方が良いという。三島教授は「自分にとって快適に過ごせる生活のペース作りが出来るような環境をしていただきたい」などと話した。
特に目立った訴えは「寝つけない」や「何度も目が覚める」などで体調を崩す人もいたとのこと。災害時の睡眠不足は健康への影響に繋がるという。秋田大学大学院教授で日本睡眠学会の理事でもある三島教授は東日本大震災などを調査し災害と睡眠の問題を研究している。三島教授は「睡眠状態が悪くなった時は日中の眠気などが出てきて、これが10日続くと血圧の上昇など体の影響が出始め、長引く場合は鬱関連の問題が出てくる」などと話した。他にも睡眠不足が続くと免疫力が下がり感染症のリスクがあがる他、脳出血のリスクもあがるとのことで、最悪の場合災害関連死に繋がるという。三島教授は「開き直りが大事。被災直後の睡眠は体の正常な反応であるので寝ようと意識しないのが不眠の対処法になる」などと話した。具体例として三島教授は「昼間に仮眠を多めに取ったり、ベッド以外で時間を過ごすこと」などと話した。眠れない時は明かりのある共用スペースで過ごしたり昼寝を積極的にした方が良いという。三島教授は「自分にとって快適に過ごせる生活のペース作りが出来るような環境をしていただきたい」などと話した。