きょうは外国人ドライバーについて。安住紳一郎は「日本で外国人がタクシードライバーになろうとすると大変ハードルが高い。この要件が去年4月に変わり、政府は2万5000人の外国人ドライバーをなんとか誕生させようとしている現状がある」などとコメントした。きのう、タクシードライバーになるため「普通二種免許」の技能教習を受けていたベトナム人のチョンさん。チョンさんが勤務予定なのは神奈川県のタクシー会社「京浜交通」。運転手不足で外国人に頼らざるを得ないという。京浜交通・福岡さんは「十分タクシーが稼働できるような体制をとっていきたいということで今回特定技能のベトナム人の方を採用させていただくことになった」などと述べた。日本全体の労働力不足が深刻な中、高齢化が進むタクシー業界では運転手の数が20年前に比べ15万人以上減少している(国土交通省「数字で見る自動車2025」)。さらにインバウンド需要もあり、外国語が話せるドライバーが求められていて、日の丸交通では、173名の外国人ドライバーを雇用している。これまで外国人がタクシードライバーになるためには日本の4年制大学を卒業するなど厳しい要件があった。政府は去年3月、一定の日本語能力と運転技術があればタクシードライバーになれるよう要件を緩和した。チョンさんは緩和された条件のもとタクシードライバーを目指す第一号。もう一人、ビンさんはベトナムで日本語を勉強していたこともあり家族と離れ来日。運転には自信があるという。ルールの異なる日本で運転する外国人ドライバーを巡っては、今年5月、埼玉・三郷市で外免切り替えで運転していた中国籍の男性が事故後その場を立ち去るなど問題となっている。ビンさんは教習所で「日本のルールを一から学んでいく必要がある」と実感していた。ビンさんとチョンさんは卒業検定に無事受かれば来月、タクシードライバーとしてデビューする予定。
