タイトル戦22連覇中だった藤井聡太七冠に勝利した伊藤匠新叡王が一夜明け喜びを語った。伊藤叡王は「たくさんの方からお祝いの連絡をいただいて少しずつ喜びがこみ上げてきた。昨日は最後まで優劣のはっきりしない熱戦を見せられたと思っているので、今後もそういった将棋をお見せして将棋界を盛り上げていけたら」と述べた。元女流棋士・竹俣紅が勝負のポイントを解説。藤井七冠は107手目で40分間の長考し“逆転”とAIが判断。注目は104手目で、実はこれがAIを陵駕した一手。104手目はそれまで受けにまわっていた伊藤叡王が攻めに転じた一手。AI評価値では藤井優勢の評価から変わらなかったが、これはAIが伊藤叡王の狙いを読めていない、AIを上回る一手だったとのこと。