きのう、多くの企業で入社式が行われた。西武グループでは、野球場で、社長がバッターボックスに入り、新入社員と真剣勝負。AIで再現した若かりし頃の社長が登場し、新入社員に挨拶する会社も。高度経済成長期の1960年の新入社員は大人びた印象。1970年代は、いわゆるマンモス入社式。80年代の入社式には、聖子ちゃんカットの新入社員の姿も。1990年のバブル期になると、入社式は豪華に。東京ドームを貸し切って運動会をしたり、ファッションショーで新入社員を歓迎したりしていた。就職氷河期と言われた時代には、就活競争を勝ち抜いた精鋭たちが社長の言葉をメモする姿もあった。2021年には、新型コロナの煽りを受け、入社式もリモート形式に。ことしは就職内定率が過去最高となっている。入社式は、新入社員へのおもてなしを重視したものになっている。JALグループの入社式では、大谷翔平が映像で登場。伊藤忠商事の入社式では、サプライズでゆずが登場し、新入社員の前で熱唱。カヤックの入社式では、新入社員が退職届を読み上げた。退職届という形で将来の自分をイメージし、明確な目標を立ててキャリアを重ね、結果的に長い期間会社にいてほしいという思いがあるという。