元日に発生した能登半島地震。午前9時現在の石川県被害状況は死者92人、安否不明者242人、避難者約3万4000人、停電約2万7000戸。自治体によっては避難の流れをフローチャートのような形で案内している場合がある。例えば地震発生後まずは自宅が火事などの危険がないか、役所・警察・消防から避難指示が出ていないか自分の置かれている状況を確認。そして火災・津波などの警報といった避難指示がある場合は一時集合場所または避難場所へ避難。その後、改めて火災・津波の危険がないか確認・自宅に被害がないか確認し、自宅に戻れる場合は戻る、戻れなければ避難所にとどまるというのが主なケース。今回の地震で二次被害として発生した火災について。都市防災に詳しい長岡造形大学・平井名誉教授によると、出火から3分で天井に火が回る。この時点で消火をやめて避難。そして10分前後で1棟火災全盛期。更に12~13分で隣棟に燃え移る。消火活動が始まっていない場合は煙は茶色(黒)の煙だが、消火活動中は白色に変化するのも特徴。避難時はブレーカーを落としてガスの元栓を閉める。更に停電時はろうそくを使用しない。重要なのは「指定避難所」だけでなく「広域避難場所」の確認。資源エネルギー庁HPによると、停電の時に注意するポイントは感電のリスク。切れた電線や倒れた電柱だけでなく太陽光発電設備にも近づかない。更に発電機の使用。屋内使用は絶対にダメ、一酸化炭素中毒になる危険が。停電に備えて各部屋に懐中電灯、防災グッズなどに蓄光シールを貼っておく。スマートフォンの節電方法は画面の明るさを下げる、低電力モードにする、使っていない起動しているアプリを終了する、機内モードにする。寒さ対策として注意すべきは低体温症。体の内部の体温が35℃以下になった状態。軽症では体がブルブル震える等の症状が。中等症では意識低下といった命の危険も出てくる。予防に最も効果的なのは寝袋。その他に帽子・マフラー・湯たんぽ・カイロ等で活用できる。