有明海特産の二枚貝で漁ができない状態が続いているタイラギは個体数が回復してないとして今シーズンも休漁することが決まった。二枚貝のタイラギはかつては有明海の特産でピーク時の昭和54年には全体で3万トン近くの漁獲があったがその後は大きく減少し平成24年の冬から休漁が続いている。今シーズンの漁について佐賀県と福岡県が今月上旬までに有明海沖合で生息調査を行ったが漁の対象となる大きさ15センチ以上の成貝が見つからなかったほか稚貝もそれぞれの県で3個ずつしか見つからず個体数が回復していなかったという。このため、両県の漁業者は今シーズンも休漁することを決めた。休漁は13シーズン連続で原因として海水が循環せずに海底の酸素が不足する貧酸素の状態になっていることや大雨の影響で海水の塩分濃度低下や土砂の流れ込みなどが考えられるという。