フランス・パリでは、ここ数年、おにぎり専門店の出店が相次いでいる。取材した店では、新潟県産コシヒカリを使用し、1日300個売れる日もあるという。おにぎり人気が高まるなか、日本では、食に関する展示会で様々な企業がおにぎりビジネスに力を入れている様子がみられ、おにぎりを自動でつくる機械のコーナーには海外から視察に訪れる人もいた。こうしたおにぎり人気が広がる背景には、コロナ禍で高まったテイクアウト需要があり、豪華な具材を使った高価格帯も登場。バリエーションも広がった。他業種からの参入も広がり、店舗数は1.5倍に増加している。行列ができる都内の専門店は、注文を受けてから目の前で握るスタイルで、具材は約20種類から選べるという。おにぎり専門店は省スペースで開業でき、初期投資が比較的少なくて済むほか、米の価格が安定していて調達しやすいメリットもある。