全人代がきのう開幕した。今年の経済成長率の目標は去年と同じ5%前後に据え置かれた。李強首相は目標達成は容易ではないとの認識を強調した。また景気の下支えのため今後数年にわたり新たに長期の特別国債を発行すると表明し、今年の発行額は1兆元(約20兆円)にのぼるとの見通しを示した。台湾をめぐっては台湾独立派と外務勢力の干渉に断固反対すると述べ、1月の台湾の総統選で当選した民進党のライ・セイトク氏や対立を深めるアメリカなどを牽制し、去年の全人代で述べた「平和的統一」という文言は使われなかった。一方国防費は前の年に比べて7.2%増え1兆6655億元(約34兆8000億円)に拡大し経済成長が鈍る中でも軍事力強化を推し進める姿勢を強調した。