農林水産省はコメの価格高騰の要因としていた流通上の“消えたコメ”について調査結果を明らかにした。調査結果によると今年1月末時点で生産者、卸売業者、小売りや中外食業者などが合計19万トンを前年より多く保管しているという。農林水産省は「コメを確保しようとそれぞれが少しずつ先回りして在庫を積み上げていった結果」として、在庫が分散したとの見方を示した。在庫の分散や生産者が直接販売する取引量が大幅に増えたことで従来、取り扱い量が多かったJAなどの業者を中心にコメが集まらず、集荷競争が激化したため、値段が上がったと分析している。