2022年の男女別平均年収には差があり、政府が示した骨太の方針では男女の賃金格差を賃上げ定着の課題として各業界に対応を求めている。ANAでは客室乗務員や空港地上職の女性社員が海外転勤の機会の多い総合職にキャリアアップするためにプレゼン方法の指導が行われている。航空運輸業界では女性の賃金は男性の49.3%となっており、賃金の高いパイロットのほとんどが男性で客室乗務員の99パーセント以上が女性となっている。ANAでは職種の転換で女性社員がキャリアアップできる制度を設けるとしている。サントリー社員の照沼奈帆さんは出産のために産休に入り翌年に復職した。サントリーでは復職した先輩から話を聞ける産休前ガイダンスやキッズサポート休暇等を導入したことで産休後の復職率がほぼ100%となっている。骨太の方針には他にもプライマリーバランスの来年度黒字化や経営者のリスキリング等が盛り込まれている。