あすは今年2回目の「土用丑の日」。うなぎで町おこしをしようと奮闘する人々を取材した。八ツ目やにしむら目黒店・松本店主は「うなぎの仕入れの価格がいくらまで上がっちゃうのかもう想像もつかない」と述べた。今年6月のうなぎの平均価格は1kgあたり5489円(東京都中央卸売市場調べ)。近年は高止まりが続いている。うなぎが今後さらに値上がりするおそれがある。EUが資源量減少の懸念があるとしてワシントン条約の締約国会議でニホンウナギやアメリカウナギなど18種類のウナギの国際取引の規制案提出を決定した。小泉進次郎農水大臣は「今般のEUの決定は極めて遺憾である」と述べた。案の採択後、海外の事業者が輸出に慎重になり、その結果、日本でうなぎの価格が上昇する可能性がある。そんな現状を打破すべく、最新技術でウナギの養殖に取り組む企業がある。“海なし県”の埼玉にある平沼水産ではウナギを陸上で養殖している。陸上養殖と水上養殖の違いについて平沼水産・福岡さんは「屋内なので気候や気象の影響がない。一定の環境で育てることである程度大きさだったり品質を一定に保つことができる」などとコメントした。食用に適したサイズになったウナギは2週間ほど泥抜きをして調理される。この養殖場ではレストランも併設されていて、先ほどまで生きていたウナギをその場で捌いて提供している。平沼水産ではウナギのエサやり体験、養殖で出た排水を利用して野菜を育てる活動も行っている。
住所: 東京都目黒区下目黒3-13-10
URL: http://www1.cts.ne.jp/~nisimura/access
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