トライアルがスーパー大手の西友を約3800億円で買収すると発表。発祥は九州、全国で343店舗を展開。関東には約60店舗あるが東京都内には0店舗。1974年にリサイクルショップからスタート。1984年にシステム開発などIT分野に進出。1992年にトライアル1号店を開店。食品から生活用品まで扱うディスカウントストア。一方の西友は本州に242店舗を展開。関東、中部、関西中心。駅前などの好立地店舗が多い。なぜトライアルが西友を買収したのか?出店エリアの重複がほぼ無いことから相乗効果を期待している。トライアルHDは「お互いの強みを融合しこれまで以上の価値を提供したい」としている。トライアルの魅力は?安い&ボリューム満点。ミネラルウォーターは500mlで29円、2リットルで54円、たまごぷりんは465gで299円、袋ラーメンは5食入りで169円、保湿ティッシュは4個パックで399円など。惣菜もこだわり。299円のロースかつ重は各ジャンルに精通した職人がレシピを発案し専用の調理マシンを開発している。西友×トライアルの今後は?流通経済研究所・池田上席研究員は「惣菜部門で後れをとっていた西友の新たなチャンスに。また管理運営コストが削減。今の西友より低価格化へ」と分析。トライアルの魅力はIT技術。独自で開発したタブレット付きレジカート。専用プリペイドカードやアプリで個人認証。商品バーコードを読み取ったら買い物カゴへ。専用ゲートを通れば決済完了。生産はわずか30秒。マイカゴを使えばさらに時短に。タブレット上にクーポンを一覧表示し、自動でクーポンをお知らせしてくれる機能も搭載。