埼玉の県立高校をめぐり共学化を求めている市民団体「共学ネット・さいたま」がきょう会見しジェンダー平等の観点から見直しが不可欠で公教育は誰に対しても開かれているべきだと訴えた。埼玉県では男女共同参画の問題に対応する苦情処理委員が去年8月県教育委員会に対して男子校・女子校の県立高校12校を早期に共学化すべきとする勧告を行っている。一方で男子校・女子校の関係者からは共学化に慎重な声が多く上がっている。男子校の浦和高校の生徒会が在校生にアンケート調査したところ共学化に反対は7割を超えた。浦和高校の卒業式で浪人すると宣言した卒業生の小林さんは母校の魅力は異性の目を気にせずに目標に突き進む雰囲気にあると感じてきました。例えば50kmを走る古河マラソンでは生徒自ら目標を設定して鍛えるのだといいます。母親も仲間と協力しあう息子の姿に男子校ならではの魅力を感じたといいます。弟も浦高を目指して勉強している。小林さんは男子校・女子校を選べる多様性を残してほしいと考えています。女子校出身の玉木香代子記者は女子校でも異性の目を気にしないでのびのびと成長できる雰囲気があったなどと話した。埼玉県教育委員会では今月から中高生向けアンケートを実施し方針について8月に報告書をまとめるとしている。