松波さんのドル円予想レンジは150.30円~151.50円。松波さんは「アメリカの金利上昇につられたドル高基調を予想している」などと述べた。注目ポイントは「円キャリー取引好機再び」。松波さんは「日米3か月金利差をドル円のボラティリティで割った円キャリー取引指数とドル円のグラフだが、上方向が円キャリー取引の好機。過去0.6%超えが円安加速のトリガー。2月に入って0.7%台に加速した。円キャリー取引好機の再来。日米3か月金利差は5.5%、分母のボラティリティが円キャリー指数上昇に寄与している。ボラティリティは通常アメリカの利上げ停止局面で低下する傾向がみてとれる。2月に入り日米金融政策のコンセンサスがおおむね固まってきたことがボラティリティの低下に寄与した。円キャリー取引指数が0.6%を超えた最初の月を起点に0.6%が維持された期間にドル円は7.7%上昇した。昨年7月に0.6%を超えそれ以降5.6%しか上昇していない。この先5.5%の日米3か月金利差と低ボラティリティの組み合わせが維持され円キャリー取引の好機が続くとみている。昨年7月が142円台だったのでそこ起点に7.7%上昇するとした場合、153円が視野に入る」などと述べた。