米国の7月の雇用統計で就業者数の伸びが市場の予想を大きく下回った。失業率も上昇し、米国市場では株価が大きく下落している。米国の7月の雇用統計によると、景気の動向を敏感に反映する「非農業部門の就業者数」は前の月に比べて11万4000人の増加で約17万5000人の増加を見込んでいた市場の予想を大幅に下回った。また、失業率は前の月から0.2ポイント上昇して4.3%。市場では米国が景気後退に陥る兆候を示した内容と受け止められ、ダウ平均株価が一時、900ドル以上値下がりした他、FRB連邦準備制度理事会が利下げに踏み切るとの見方が出て、1ドル146円台まで円高ドル安が進んだ。