田中さんの注目はG20財務相・中央銀行総裁会議。田中さんは「世界銀行・IMF、G20の場で加藤財務大臣、ベッセント財務長官の間で為替議論がされるかどうか。円高誘導みたいなものをいたずらに怖がるよりどう実現できるか考えた方がいい。米日は為替取引が自由化されているので為替水準を調整するのは簡単ではない。できることは日銀が利上げをする。アメリカが利下げをする。今の国内情勢を考えると日銀が勇み足で利上げをすれば国内景気が悪くなって行き詰まりかねない。その点、アメリカはトランプ大統領がパウエル議長を解任してでも利下げしたいと思っているのでむこうにボールを投げたほうが効き目がある。補助的には為替介入という手段もあるが持続的なインパクトはない。この時もアメリカにやれと言われれば日本は50兆でも100兆円でもドル持っているので売ることはできるがそのためには米国債も売らないといけない。これはアメリカなかなかOKしない。アメリカの場合、円買い介入してくれと言われればほぼ無制限にできる。その先で日本国債買ってもらえればWin-Win。アメリカがどうするか見もの」などと述べた。植野さんの注目はベージュブック。植野さんは「市場の関心はトランプ関税のアメリカ経済への影響というところ。今月に入って発表されているアメリカのデータにはそれが反映されていない。ベージュブックに関してはその一端も盛り込まれる。個人の生の声が入ってくると思うので内容に注目したい」などと述べた。