外国人の送還や収容のルールを見直した改正出入国管理法がきょう施行される。難民申請が3回目以降の人を強制送還の対象とすることなどが盛り込まれ、申請の乱用を防ぎ、本来保護するべき人の迅速な救済を図ることを目的とする一方、審査の透明性の確保など課題も指摘されている。改正出入国管理法は去年6月に成立し、きょうから施行される。改正法では難民認定の申請中は強制送還が停止される規定について申請を繰り返すことで相関を逃れようとするケースがあるとして3回目の申請以降は相当の理由を示さなければ適用しないことにしている。また、退去するまでの間、施設に収容するとしていた原則を改め、入管が認めた管理人と呼ばれる支援者などの下で生活できることなどが盛り込まれている。法改正の背景について出入国在留管理庁は退去を求められても帰国を拒む人が申請を繰り返すことで収容や審査が長期化し、本来保護するべき人の迅速な救済が困難になっていたなどとしている。一方、外国人の支援団体などからは難民認定申請者が迫害の待つ国に強制送還されるおそれがあるといった批判も根強く、審査の透明性や公平性の確保など課題も指摘されている。