ウクライナの隣国・ルーマニアで次の日曜日に行われる大統領選挙の決選投票について。その候補者は新欧米の路線を主張する中道右派政党のラスコニ党首とロシア寄りの発言をしてきた無所属のジョルジェスク氏。支持が急拡大した背景にあるのはSNSを活用した選挙戦である。決選投票を直前に控えた5日には首都ブカレストでは大規模な集会が開かれていた。参加者たちが訴えていたのはジョルジェスク氏への警戒感だった。ジョルジェスク氏の選挙戦略は他の候補者とは異なるスタイルで馬に乗った動画で自らをアピールしたり自らの主張をTikTokで展開したりしてきた。先月の1回目での投票では世論調査の支持率が数%だったにもかかわらず、現職首相もおしのけ決選投票へ進んでいた。ジョルジェスク氏の躍進は、ヨーロッパの諸国に影響を与えた。ジョルジェスク氏はウクライナ支援に反対してNATOやEUに批判的で、ウクライナ侵攻を続ける“プーチン大統領を称えた”とも報じられている。
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