東海東京インテリジェンスラボ・柴田秀樹がきょうの為替の見通しについて解説。ドル円予想レンジは143.00円~144.50円、注目ポイントは財政拡張路線でユーロは長期上昇トレンドへ。欧州では各国が利下げに舵を切っているがユーロは高値を維持している。欧州は緊縮財政から拡張財政に踏み切ったことで投資資金を呼び込んでいることが背景にある。6月に開催されたNATOでは2035年までに国防費をGDPの2%から5%に引き上げることで合意した。アメリカ・トランプ大統領がNATO離脱を辞さない姿勢を見せたことも引き上げ合意につながった。今後もユーロドルの上昇余地は大きい。財政支出拡大による景気押し上げ、海外からの投資資金の流入を背景に中長期的に上昇トレンドが続く可能性が高い。
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