ロシア・モスクワから中継を伝えた。プーチン大統領はこれまで、「ゼレンスキー氏は大統領の任期が切れた非合法な存在」と繰り返し非難しており、首脳会談が実現すれば大きな方針転換になるという。19日、ロシア側の高官は、プーチン氏とトランプ大統領との電話会談で、直接協議を継続することで一致したが、プーチン氏の出席については明言せず、「協議の代表者のレベル引き上げも議論された」と述べるにとどめている。ロシアの独立系メディアは、大統領府関係者の話として「すぐにプーチン氏が出向くと期待すべきではない」という声も伝えている。アメリカや欧州各国がウクライナの安全を保証する方策を協議する中、ロシア外務省報道官は「NATO加盟国軍のウクライナ展開は断固として受け入れられない。紛争の激化につながるおそれがある」と述べ、牽制している。もう一つの焦点である領土問題を巡っても、プーチン氏が求める領土の割譲をゼレンスキー氏が拒否するとみられ、協議は難航が予想されており、プーチン氏の次の出方に注目が集まっている。
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