自国第一主義を掲げるトランプ氏の再登場で世界の安全保障を取り巻く環境が大きく変わった。ヨーロッパ各国はアメリカの求めに応じる形で国防予算の増大に突き進み、大国ドイツでは徴兵制再開の足音も。世界情勢が軍拡へと大きく傾く中、日本では先月出版された「『あの戦争』は何だったのか?」(辻田真佐憲著)が話題になっている。1941年に始まった太平洋戦争だけでなく、そこにつながる歴史にも目を向けるべきなのではと問いかける作品。この本には1941年12月8日の真珠湾攻撃よりも前から戦争が始まっていたと書かれている。1932年、関東軍が中国東北部に進出し満州国を建国したと伝えている。1937年には日中戦争の戦果が大きく伝えられたが日本はその後、泥沼の戦いに足を踏み入れることになる。なぜ「あの戦争」は始まったのか。戦争を繰り返さないために私たちが今できることを考える。
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