北九州市の響灘地区で進行中のプロジェクト。約2000ヘクタールの土地に、洋上風力発電の関連産業をまとめ、国内初の拠点をつくろうという計画。風力発電のメンテナンスを手掛ける企業は、交換用のブレードなどをストックしている。いま取り組んでいるのが、風向風速計の点検。高さ67メートルの場所で訓練を実施している。進出を検討しているのが部材の製造企業。日本国内では陸上輸送が困難な部材もあり、北九州市が進める関連産業の集積はコスト低減にとって重要な要素となっている。九州では、半導体の工場などの新設が相次ぎ、電力の需要が高まっている。こうした企業では、顧客からの脱炭素化に対する要求もあり、再生可能エネルギーによる電力供給が求められている。北九州市は、東アジアを視野に入れていて、サプライチェーンを構築していくと経済に大きく貢献するなどとしている。