第96回アカデミー賞が行われ、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、視覚効果賞は山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」、役所広司さんが主演の「PERFECT DAYS」がノミネートされた。長編アニメ映画賞を受賞した宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」は宮崎監督にとって「千と千尋の神隠し」以来2度目の快挙となっていて、鈴木敏夫プロデューサーはオスカー像は何個も注文すれば作ってもらえるので3個も注文したと冗談交じりに喜びを明かし、宮崎は日本男児としてうれしい顔は見せちゃいけないと話していたが笑みがこぼれていたと振り返っていた。オスカー像は宮崎監督・鈴木プロデューサー・海外のスタジオにそれぞれ渡すという。山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」視覚効果賞に輝いた。映像加工・合成技術の技術を評価する賞となっていてアジア映画として初の受賞であるとともに「スター・ウォーズ」などが受賞している。記者のよしひろまさみちさんによると、「君たちはどう生きるか」は世界観のアート性が評価され全編が手書きで描かれていることも評価に繋がったと見られるという。「ゴジラ-1.0」についてはVFX技術は夜のシーンを作るのに向いているとされる中、昼のシーンの臨場感の高さがあったといい、山崎監督は若いクリエーターにやりたい放題やらせた結果と話していたという。過去の視覚効果賞の作品は100億円以上をかけた作品も多かったが、ゴジラ-1.0は低予算で演出を作り上げたのも特徴となっている。