20年ぶりとなる新紙幣の発行をあすに控え、記念行事が始まっている。新紙幣は発行当日のあす、日本銀行から各金融機関に引き渡され流通が始まる。新しい1万円札の顔となる渋沢栄一氏が設立した第一国立銀行の流れを受けるみずほ銀行ではきょう午前、新札発行を記念する行事が行われた。みずほフィナンシャルグループ・木原正裕社長は「世界初となる3Dホログラムの導入と高度な偽造防止技術とともに満を持してこの度、渋沢栄一が選ばれることとなった」と挨拶。先月末時点で金融機関のATMやコンビニのレジは9割前後が新紙幣への対応を済ませているが、飲食店の券売機は5割ほど、飲料の自販機は2〜3割にとどまっている(日本自動販売システム機械工業会調べ)。これまでの紙幣も引き続き使うことができ、日銀は「古いお札は使えない」という詐欺行為に注意するよう呼びかけている。