秋田県大館市には映画館で暮らす家族がいる。御成座はレトロな映画館だが、営業終了後に訪れると、切替さん家族がロビーでこたつに入ってくつろいでいた。最低限の設備はあるのだという。しかし、築69年の映画館はボロボロで、室内で油が凍る程の寒さだ。切替哲汰さんは夜、トイレに行くのが怖いのだという。12年前、千葉で電気工事の会社を営んでいた義典さんが大館市で工事を受注した。その際、御成座を借りた事がここに住むキッカケだったのだという。「映画館が復活するの?」という地元住民の勘違いから御成座を再オープンさせた。灯油と電気代だけで月に25万円以上かかる。その為、義典さんは千葉に出稼ぎに行っているのだという。義典さんが帰宅した。義典さんは御成座のファンを連れて来た。ファンは全国にいるのだという。