グローバルサウスの主要国とされる南アフリカの今後を占う総選挙の投票が行われ、開票作業が始まっている。汚職のまん延や経済の低迷が大きな課題となる中、アパルトヘイトが撤廃されたあとに行われた初めての民主的な選挙以降30年にわたって政権を担ってきた与党・ANCが議会で過半数を維持するかが焦点。登録有権者数は2700万人強で、これまで数十年、与党ANCは常に過半数を獲得してきた。しかし高い失業率や壊れたインフラ、そして汚職で多くの人たちが政府に不信の念を抱いている。35歳以下の45%が失業していて、世界でもっとも高い数値となっている。