ロサンゼルスにあるスポーツの名門校、南カリフォルニア大学。この大学でアメリカンフットボール部に所属する学生たちは、ロサンゼルスオリンピックで使われたメインスタジアムで試合ができる。そして、バスケットボール部の学生たちにはNBA並みのアリーナが用意されている。そんな大学で今、女性活躍を推し進める取り組みが行われている。女子バスケットボール部にも専用の練習場があり、部屋の広さや設備は男子バスケットボール部と全く同じ。南カリフォルニア大学では女子スポーツの育成に力を入れていて、男子運動部9団体に対し、女子が12団体。南カリフォルニア大学広報・グレンKオオサキさん「タイトルナインがあるから。女子学生にもスポーツが続けられる環境を整備しなさいと国が定めた」など話した。「タイトルナイン」とは、1972年に成立した教育改正法第9編の通称。教育現場における性差別を禁止した法律。男女の権利や機会の平等を義務化し、米国の女性活躍を大きく後押しした。そのタイトルナインによって特に発展したのが女子サッカー。団体競技ということで女子部員を大幅に増やすことができるため、多くの大学が女子サッカー部を設立。今や米国の女子サッカーの登録者数は170万人。世界一にまで成長した。そうした中、南カリフォルニア大学では女子サッカーの新スタジアムを建設中。そんな米国女子サッカーに憧れ、日本から留学してきた水本華さんは、「すごく恵まれた環境」と話す。