南海トラフ巨大地震が起きた際に津波による被害が想定されている和歌山県すさみ町で、町の南部の高台に役場の支所機能も備えた新たな避難所が完成した。今回新たに完成したのは町の南部にある江住地区の避難所で海抜およそ28メートルの高台に造られた。和歌山県南部にあり海に面する、すさみ町は南海トラフ巨大地震で沿岸部が津波の被害を受けると想定されていて町役場など公共施設の高台への移転を進めている。施設には、およそ40人が寝泊まりできる避難室のほかバリアフリーのシャワー室も設けられている。また、これまで浸水が予想される場所にあった役場の支所もこの避難所に移転するという。さらに近くには防災機能を備えた道の駅もあることから町では町の南部で大きな被害が出た際の現地対策本部としても利用したいとしている。すさみ町防災対策室は「公共施設の高台移転を今後も着実に進め安心して暮らすことができるすさみ町をつくっていきたい」と話している。