マーケット情報。株価は190円ほど値を下げて取引を終えた。昨日までの2日間の日経平均株価は700円以上値上がりしていたため、当面の利益を確定しようと売り注文が出た形になる。午後3時時点の円相場は10銭ほど円高になった。注目のテーマとして「23か月マイナス実質賃金」を上げており、最近賃上げの話題が出るが額面の賃金に物価の変動を反映させたもので、マイナスとなれば物価高に賃金が追いついていないことになる。今週月曜日に厚労省が発表した今年2月の速報値はマイナスであるものの、賃上げ自体は過去にない高い水準になっているという。日銀の植田総裁は先週予算委員会で「実質賃金の伸び率は次第にプラスになって、人々の生活実感も改善してくる」などとコメントしているので、重要な指標になるとのこと。懸念点として円安を専門家は挙げていて、日本では緩和状態が続き、アメリカでは年内にも利下げがあるなどの金融政策の見方は変わっていないものの、今夜アメリカで発表されるCPIが注目されていて、アメリカの市場の予想が上回っていて上振れするのではないかと警戒しているという。上振れするとアメリカは利下げに乗り切れないため、また円安が進む可能性があるとのこと。