年金制度拡大の対象者は、夫や妻に扶養されている第3号被保険者だ。これまでは、国民年金しか受け取ることができなかったが、月の収入要件などを満たすと、第2号被保険者となり、厚生年金に加入することができる。加谷は、物価高が進み、老後の生活が厳しくなるなか、政府としては、年金制度を拡大することで、少しでも老後の生活を支えられるようにしようという狙いがあるのではないかなどと話した。受給額増やす方法について、加谷は、月収を増やすことと長く加入することが重要であり、月収が10万円を超えると、厚生年金の受給額と負担額が同程度になるなどと話した。視聴者アンケートでは、厚生年金に加入したくないという人が74%だった。加谷は、厚生年金には加入したほうがいいとし、生活保護を受ける人の大半は高齢者で、若いときに年金保険料を払っていなかったという理由が多く、老後の生活のためには、加入したほうがいいなどと話した。高齢者定義の引き上げが提言されたが、年金の受給年齢の引き上げは検討されていない。加谷は、現役世代の負担を抑えるため、年金は年々引き下げられており、今後10年、20年後は、現在より最大2割ほど年金が減っている可能性があるなどと話した。女性が育児や介護を担うという日本の社会慣習を変えなければ、最終的な解決は難しいという。年金制度について、加谷は、ツギハギでやってきているから、制度が複雑になっており、どこかで抜本的な制度改革が必要ではないかなどと話した。