現在、出産育児一時金は50万円。地域によっては足りないケースもある。今日、厚労省は出産の保険適用について初の検討会を開催した。現在、自由診療で医療機関側が自由に価格を設定できる。厚労省は保険適用で全国一律の価格を設定した上で標準的な出産費用について、妊婦の負担ゼロを検討している。産科の現場からは不安の声が挙がっている。6人目の子供を出産したばかりの女性がこのクリニックを選んだ理由は産後ケアが充実しているため。理学療法士による骨盤ケアや1対1で助産師の母乳育児指導を受けることができる。産後ケアが保険適用されるかはこれからの議論で不安もある。よしかた産婦人科・善方院長は「一番不安なのは保険というものとそれ以外の保険にはならないであろうケアの部分、どう切り分けるのか」等とコメントした。厚労省などは保険適用した際の産科医療への影響を慎重に議論する方針だ。来年春ごろ、検討会の取りまとめを行う予定だ。